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【堺市】新金岡C住宅団地(堺市北区)、マンション建替組合設立/旭化成不レジらが参画(日刊建設工業新聞)

 旭化成不動産レジデンス、大和ハウス工業、長谷工コーポレーションの3社は19日、堺市北区の新金岡C住宅団地を建て替えるマンション建替組合の設立が同市に認可され、15日に総会が開かれたと発表した。建て替えの対象は8棟232戸。敷地を二つに分け、段階的に施工する。3社は事業協力者として参画する。後工区を保留敷地として参加組合員に売却することでマンション建て替え事業の早期完了を目指す。
 計画地は北区新金岡町三丁の敷地1万8056平方メートル。住棟はRC造4階建てで8棟の総延べ床面積は1万3570平方メートル。築56年が経過し、建物や設備の老朽化に加え、今後は空き住居が増加し、管理組合の維持が困難になると予想されている。大規模修繕も必要になる。
 建て替えに向けては2015年2月に検討委員会を設置し、管理組合を中心にコンサルタントや事業協力者の協力を得て、合意形成のための説明会などを重ねてきた。23年3月に建て替えの決議を行い、一部の棟で要件を満たさず否決されたが、その後も合意形成活動を続け、3月の再決議で可決された。アドバイザーはユーデーコンサルタンツが担当する。
 計画では先工区の敷地にある住棟を解体し、後工区の敷地にある住棟の空き住戸を仮住居に充てる。先工区に現入居者用の住棟を建て、事業全体の期間を短縮することで、区分所有者の負担を軽減する。引っ越しが完了後、後工区の敷地を保留敷地として参加組合員に売却し、建替組合の早期解散を目指す。
 参加組合員には旭化成不レジ、大和ハウス工業、長谷工不動産が入り、建物の設計と施工は長谷工コーポレーションが担当する予定。
 新金岡C住宅団地がある新金岡駅周辺エリアは昭和40年代を中心に住宅開発が進んだが、街びらきから50年以上たち、堺市は居住機能に加え、商業や子育て、医療・福祉などの機能を誘導し、定住につながる拠点づくりを推進している。同市の新住宅市街地開発事業内では初の建て替え事業になるという。

日刊建設工業新聞

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