中世の堺は、有力な商人たちが指導的役割を果たした自治都市として知られています。中世堺の痕跡は、堺環濠都市遺跡として、これまでに1400地点を超える調査を実施しました。これにより、道路や濠、蔵や商人の店などの遺構が多数見つかっており、当時の様子が分かりつつあります。それらは交易によって栄えた堺の特徴を端的に示すものといえます。
今回の企画展では、調査で明らかになりつつある中世都市堺の実態、特に景観の復元に焦点を当てて紹介します。さらに、堺環濠都市遺跡から出土した陶磁器などの資料に直接触れることができるコーナーや発掘調査担当者が選んだ逸品を展示して観覧者が気に入ったものに投票してもらう参加型の企画も実施します。
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