大阪・関西万博の開幕初日に悪天候のため急きょ中止された航空自衛隊「ブルーインパルス」の展示飛行について、7月12・13日の2日間にわたって実施する方向で調整していることが複数の関係者への取材でわかりました。
ブルーインパルスは、万博開幕初日の4月13日に、関西空港を出発後、大阪市の通天閣や吹田市の万博記念公園の上空を通過した上で、万博会場上空などで特別飛行が予定されていましたが、悪天候のため急きょ中止されていました。
大阪府の吉村洋文知事は、改めて展示飛行を行うよう中谷防衛相に要望し、防衛省も再派遣する意向を示していました。
この展示飛行について、万博の会期の折り返しとなる7月12日と13日の2日間にわたって実施する方向で調整していることが複数の関係者への取材でわかりました。
■テスト飛行では35年ぶりに大阪上空を飛行も…開幕当日は急きょ中止
航空自衛隊の第四航空団に所属する「ブルーインパルス」は、これまでも1970年の大阪万博や2021年の東京五輪でも飛行し、華麗なアクロバットの数々で、多くの観客を魅了。万博開幕3日前の4月10日に行われたテスト飛行では、35年ぶりに大阪上空を飛び、府内各地で大勢の人が見物しました。
万博開幕日には関西空港を3機が一旦は離陸したものの、悪天候のために急きょ中止となり、会場や飛行ルート上で一目見ようと詰めかけた人たちからは、「楽しみだったのに残念」などと惜しむ声が上がっていました。
その後、ブルーインパルスは5月に同じ型の練習機が愛知県犬山市で墜落した事故を受け、訓練が中止されていましたが、今月13日から所属先の宮城県松島基地の周辺で訓練飛行が再開されていました。
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