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【堺市】ぬいぐるみに観葉植物も 発達障害の特性に合わせて変わる刑務所(毎日新聞)

発達障害がある受刑者の社会復帰を支えようと、大阪刑務所(堺市堺区)が、個人の特性に合わせた処遇に取り組んでいる。受刑者が自らの得意・不得意について理解を深めたり、福祉について学んだりするプログラムを通じて、出所後の社会復帰を促し、再犯防止につなげる狙いがある。改正刑法が6月1日に施行され、刑罰の重点を「懲らしめ」から「改善更生」に移す「拘禁刑」が導入される。刑務所でも変革の動きが本格化する。

 「鉄格子にコンクリートの壁」というイメージと違う光景が広がっていた。

 発達障害のある受刑者を処遇する大阪刑務所の面接室は、床にはベージュのカーペットが敷かれ、木製の円テーブルが置いてある。別の部屋には、ナマケモノのぬいぐるみやクッションも備える。廊下には観葉植物が並ぶ。

まずは心理的な安定

 この取り組みは、法務省のモデル事業として、2024年12月に始まった。隣接する医療刑務所「西日本成人矯正医療センター」(堺市堺区)が協力している。同センター総務部長の村崎有さんは「刑務所には暗いイメージがある。まずは、受刑者が心理的に安定するにはどうすればいいか、担当者で案を出し合った」と説明する。

 プログラムにも特徴がある。…

毎日新聞

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