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【堺市】ぬらして巻いて暑さ対策、手染めの手ぬぐいづくりが最盛期(朝日新聞)

夏本番を前に、日本有数の手ぬぐいの産地である堺市の染色工場「ナカニ」では、手ぬぐいの生産が最盛期を迎えている。

 同工場では一日に約3千枚を作り、全国に出荷している。工場内で、風で静かに揺れている手ぬぐいは、長いさらしを職人が手作業で染め上げたもの。明治時代に大阪で発祥した「注染(ちゅうせん)」という染色技法で出る独特のにじみが、やさしい風合いを生んでいる。夏祭りを控えた国内各地からの注文だけでなく、オリジナルデザインの手ぬぐいは海外からの旅行客にも人気で、今年は大阪・関西万博とのコラボ商品も手がけている。

 ここ数年の酷暑が続く夏を前に、同社3代目の中尾弘基さん(38)は「水でぬらして首に巻くと暑さ対策になる。一番身近な日本の伝統工芸品を、服を選ぶように生活に取り入れてみてほしい」と話す。

朝日新聞

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