南海電気鉄道は12日、同社創業140周年や、特急「サザン」用10000系のデビュー40周年を記念して、10000系の1本をデビュー時の塗装に復元すると発表しました。
10000系は、南海本線の特急「サザン」用車両として、1985年にデビュー。現在は4両編成5本が在籍しており、同列車の指定席車両として運用されています。登場時の塗装は濃淡グリーンのツートンカラーでしたが、1992年以降は、グレーにブルー・オレンジのラインカラーが入る塗装となっています。
今回塗装が復元されるのは、10000系10004編成。6月4日から、通常の編成と同様に、難波~和歌山港間で運転されます。同社では、「サザン」の自由席車両などで使用する7100系でも、1992年以前の濃淡グリーン塗装を復元した編成を運用中。今回復元される10000系と連結して「サザン」の運用に就いた場合、グリーンの8両編成が復活することとなります。
なお、南海では、2027年度以降に「サザン」へ新型特急車両を導入することを、同社グループの中期経営計画で発表しています。同社では、今回の10000系復元塗装について、新型車両導入ごろまで運転するとしています。
南海では、10000系復元塗装編成の運転開始に先立ち、5月31日に事前申込制の有料撮影会を開催する予定。また、同社140周年記念グッズとして、10000系や7100系の復元塗装編成などをデザインしたクリアファイル、トートバッグなどを販売することも、あわせて発表しています。
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