大阪・忠岡町の町長が、町が発注した道路の舗装など4件の工事をめぐり、入札に関する情報を業者に事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、大阪・忠岡町の杉原健士町長(64)です。
警察によりますと、去年(2024年)7月と12月、町が発注した▽道路の舗装や▽消防本部庁舎の仮眠室の改良などあわせて4件の工事の指名競争入札をめぐり、公表されていない最低制限価格などの情報を町内の複数の建築会社側に事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。
町が公表している資料によりますと、4件の工事の入札にはそれぞれ10社以上が参加しましたが、事前に情報を得ていたとみられる2つの建築会社がこのうち3件を落札していました。
警察は建築会社の役員など4人についても、28日までに入札を妨害した疑いで書類送検しました。
町長と4人の認否については明らかにしていません。
杉原町長は町議会議員を経て2020年の町長選挙で初当選し、現在、2期目を務めています。
書類送検されたことについて、町長は28日、文書でコメントを出し、「住民の皆様には、ご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。現在捜査中のため、これ以上のコメントは差し控えさせていただきます」としています。
また、忠岡町は「捜査に全面的に協力するとともに、捜査の行方を見守っていきたい」としています。
【大阪維新の会 横山代表代行「事実なら辞職すべき」】
忠岡町の杉原町長が所属する大阪維新の会の横山代表代行は記者団に対し「報道されている内容が事実であれば、契約の適正性をゆがめることになるので、辞職すべきだ。党としての対応は、幹事長や綱紀委員会を中心に考えていく。大阪維新の会のメンバーの1人なので、代表代行として本当におわび申し上げる」と述べました。
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