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オリックス井上亮会長が関経連会長候補に浮上? プロ野球、3空港運営、IRと関西経済で存在感

政界通(以下=政) オリックスが、中東のカタールの投資庁と一緒に投資ファンドをつくる、と発表した。双方の出資額に融資も加えて投資規模は1兆円、対象は日本のITやヘルスケアの企業だそうで、勢いがあるな。

官界通(同=官) 祖業のリースから保険不動産と手を広げてきたが、今度は投資ファンドか。勢いは、とくに関西で目立つね。

財界通(同=財) 買い取ったプロ野球のバファローズも大阪が本拠地だし、関西国際、伊丹、神戸の関西3空港の運営も引き受けている。さらに、日本初のカジノを軸とするIR(統合型リゾート)も大阪市につくる。

 となると、関西経済界での存在感は増すばかりだな?

 前会長だった宮内義彦氏は、東京の経済同友会の論客だった。井上亮・現会長は財界活動にあまり興味がないようだが、一昨年に関西経済連合会の副会長に就いた。3空港の円滑な運営やIRの成功には経済界とのつながりも必要だ、と判断したのだろう。

 井上氏は2011年に社長になり、14年からグループCEOとしてグループを引っ張ってきた。でも、今年1月に社長の座を高橋英丈氏に渡し、会長になった。ということは、そろそろ経営の第一線から退いて、財界活動へ専念するのか?

 オリックスの株主や投資先には「井上氏は事業投資の判断は冷徹でも、やれば必ず成果を上げる。ぜひ、現役を続けてほしい」との声もある。本人もIRの完成やカタール投資庁との投資ファンドの成果は見届けたいだろうから、何かの形で残ってもおかしくない。

 関経連の次の会長はどうだ。松本正義会長は大阪・関西万博を成功させ、来年5月に交代すると目されている。空港もプロ野球もIRも「関西の顔」といえる事業だから、井上氏は適任だ。

 関経連会長には大阪の企業のトップがなってきた。オリックスも前身のオリエント・リースの本拠地は大阪市。いまは東京と2本社制を採っているが、おかしくはないね。

オリックス井上亮会長が関経連会長候補に浮上? プロ野球、3空港運営、IRと関西経済で存在感(日刊ゲンダイ)

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