大阪府泉佐野市で今夏、新規就農者がシイタケ栽培を始めた。めざすのは、農業と福祉をつなぐ「農福連携」だ。
水ナスやタマネギ、キャベツなどの栽培が盛んな泉佐野市にある「鶴影(かくえい)きのこファーム」のハウス。ブロック状のシイタケの菌床約4千個が棚に並ぶ。エアコンなどで温度や湿度を管理しながら育てている。
シイタケは、品種によって味や大きさに違いがある。同社で育てているのは、大ぶりで肉厚、香りとうまみが強い品種で、かむと弾力がある。同社代表取締役の影山英哉さん(30)が「とびきりうまい」と感動し、ぜひ、この味を多くの人に届けたいと思った品種という。
シイタケの栽培は、菌床があれば勝手に生えてきて収穫できる、というほど簡単ではない。微妙な環境の変化が成長に影響するという。
「ハウス内の温度を1度下げ…


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