列車内で、乗客や車掌を果物ナイフで複数回刺したなどとして、殺人未遂罪に問われている住居・職業不詳の被告(39)に、大阪地裁堺支部は28日、心神喪失の状態だった可能性があるとして、無罪判決を言い渡しました。
被告は2023年に大阪府泉佐野市を走行中のJRの列車内で、座席に座っていた面識の無い乗客の首を果物ナイフで複数回刺した他、駆けつけた車掌を突き刺そうとして左手を切りつけたとする殺人未遂の罪に問われています。
判決で大阪地裁堺支部は、被告が被害者から「デブ死ね」と言われたと供述するなど幻聴があったことや、架空の第三者から「やれ。という感じで背中を押された」などと述べていることを踏まえ、被告が事件当時統合失調症の悪化により行動をコントロールできず、自らの意思に基づかずに行動に出た可能性があると判断しました。


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