— 路面データを活用し、優先補修と将来予算を最適化 —
堺市は、「舗装維持管理計画策定(更新)」業務の一般競争入札を実施し、落札金額917万3千円で株式会社オリエンタルコンサルタンツ(東京都)が受託した。履行期間は令和6年3月27日まで。対象は市内331路線、総延長928kmに及ぶ。
本業務では、令和5年度に実施される路面性状調査で得られるデータをもとに、舗装の健全性評価や補修の優先順位づけ、維持管理計画の見直しを行う。主な内容は以下の通り。
- 計画・準備:過去の調査結果や補修履歴、交通量などを整理・分析。
- 管理道路の分類・基準見直し:路面性状データを踏まえ、道路分類および管理基準を再検討。
- 路面データ分析:健全性評価および劣化予測モデルの更新を実施。
- 中長期・短期計画の検討:概ね30年間の将来予算を推計し、ライフサイクルコストの観点から最適な維持管理手法を提案。10年程度を見据えた補修計画を策定。
- 計画更新案の作成・報告書作成:既存の「舗装維持管理計画」をアップデートし、報告書として取りまとめる。
堺市は、道路ネットワーク全体の長寿命化と効率的な維持管理体制の確立を目指すとしており、今後の分析結果を踏まえて優先補修区間の選定や費用対効果の高い補修工法の導入を進める方針だ。
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