「第33回奈良若草大会」(9月13日・ベストラインスタジアム) ◆中学生の部 ▽決勝 忠岡ボーイズ2-1奈良ボーイズ
忠岡ナインは体をぶつけ合いながらのジャンプを何度も繰り返し、喜びを爆発させた。新チーム初優勝に「これからも全員で同じ目標に向かって戦っていきたい」と名小路谷主将。感激に浸るなか、決意を新たにした。
勝利の立役者は先発の大西だ。「仲間を信じて投げた」と直球中心に力で押して、6回を無失点に抑えた。野手陣がなかなか援護できなかったが、左腕の好投に応えたのは4回。2死から門ノ澤が「自分が出て先制点につなげる」と二塁打すると、続く堀川のセンターへの打球が敵失を誘って先制のホームを踏んだ。
7回1死二、三塁では大西が「狙っていた」カーブを捉えてタイムリー。その裏、2番手・名小路谷が1点を返されただけに貴重な追加点となった。投打に大活躍した背番号91は「優勝できて、これからの自信になる」と今後の飛躍を誓った。
〇・・・奈良は準優勝でホストチームの意地を見せた。
最終回に辰己主将、河邊の連続安打から豊嶋の押し出し四球で1点。1点差に迫る粘りを見せたが、逆転勝ちした準決勝の再現はならなかった。「決勝まで来られたことをこれからのきっかけにしたい」と悔しさをのみ込んだ辰己。先発・中川は「この負けを生かしてもっと活躍できるようになりたい」と言い、救援した河邊も「いい経験ができた。自信につなげたい」と前を向いた。
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