貝塚市は、南海貝塚駅東側地区で70年に計画決定された都市計画道路や駅前広場が未着手となっており、市民アンケート等においても駅周辺の開発を望む声が多数あり、今年8月に「基本構想図(案)」を作成した。今後は基本構想図等について、市民ワークショップで意見交換を行い、その意見を参考にまちづくり基本計画(案)を作成し、説明会やパブリックコメントを経て、今年度末にまちづくり基本計画を策定する予定。
南海貝塚駅周辺のまちづくりの方向性は▽防災性向上及び住環境向上=建物の建て替え時のセットバックにより、安全な避難路を確保するほか、老朽化した建物の除却・建替を促進し、住環境の向上を図る▽潤いのある緑豊かなまちなみ形成=自然と調和した空間である都市農地等の保全や新たな緑の創出によりゆとりある市街地の形成を図る▽ウォーカブルなまちなみの形成=南海貝塚駅の駅前空間として、子育て世代等の市民が居心地よく憩えるようなウォーカブル空間の創出を図る。ゾーン別では▽交流拠点ゾーン=あらゆる交通の結節点であり、貝塚市の玄関口となることから、広場空間の活用や交通ネットワークとしてアクセス道路を整備し、緑地等を配置することで人々が集い・憩いの場として賑わい創出を図る▽にぎわい創出ゾーン=既存の日常生活を支える施設の活性化や企業マッチング促進により、空き家や空き店舗の利活用を図り、歩いて巡れる飲食店等の商業機能の集積を図る▽歴史文化活用ゾーン=地域の歴史を物語、地域に寄り添ったイベント等を開催している団体や寺社等と連携することで、観光資源としての活用のほか、地域の活性化や魅力向上を図る。
この記事へのトラックバックはありません。