関西国際空港と伊丹空港(大阪国際空港)、神戸空港を運営する関西エアポートグループの2025年7月利用実績(速報値)によると、関空の国際線と国内線を合わせた総旅客数は、前年同月比5%増の278万6712人だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前の2019年同月と比較すると微減で、コロナ前の実績を4カ月ぶりに下回った。一方、国際線と国内線の旅客と貨物便を合わせた総発着回数は12%増(3%増)の1万8668回で、開港以来の最高を記録。4年4カ月連続で前年を上回った。
25年7月の総発着回数が過去最高だった関西空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
国際線の旅客数は8%増(19年同月比2%増)の223万7682人で、3年6カ月連続で前年を上回った。このうち外国人旅客は6%増(16%増)の178万2816人で、速報値として3年5カ月連続の前年超え。1年6カ月連続でコロナ前を上回った。日本人旅客は17%増(29%減)の44万2760人で、4年3カ月連続で前年を上回った。また、通過旅客は34%減の1万2106人だった。
国内線の旅客数は7%減(10%減)の54万9030人で、4カ月ぶりに前年を下回った。
発着回数のうち、国際線全体では20%増(8%増)の1万4,885回で、4年2カ月連続で前年超え。このうち旅客便は22%増(6%増)の1万3225回で4年4カ月連続で前年を上回り、開港以来の最高を記録した。貨物便は前年同月比4%増の1561回。2019年同月比でも27%増で高水準となった。国内線は10%減(14%減)の3783回だった。
国際貨物量は6%増(7%増)の6万8380トンで10カ月連続で前年を上回った。国内貨物量は34%減の708トンだった。
伊丹空港の旅客数は7%増(19年同月比1%減)の137万521人。発着回数は微増(1%減)の1万1822回で、貨物量は1%増の8170トンだった。
4月から国際チャーター便の運航が始まった神戸空港は、総旅客数が13%増の34万7216人。国際線は4万3760人で、このうち外国人旅客は3万5850人、日本人旅客は7910人だった。国内線は2%減(19年同月比8%増)の30万3456人だった。総発着回数は21%増の3174回で、国際線が328回、国内線は9%増(11%増)の2846回だった。
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