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【堺市】南海泉北線各駅バリアフリー基本構想案改訂版(日刊建産速報社)

 堺市は、南海泉北線の各駅のバリアフリー化を推進するため、検討委員会で「バリアフリー基本構想」の改定を協議・検討し、改定版の基本構想案をとりまとめた。今後は10月にパブリックコメントを実施、2月に同構想を策定する。

 同市の交通バリアフリー基本構想は、01~03年度に14地区分を策定し、15年度に2地区のバリアフリー基本構想を策定した。23年度には市全域と堺駅・堺東駅周辺地区・中百舌鳥地区の改定版を策定している。今回、南海泉北線「深井駅」「泉ケ丘駅」「栂・美木多駅」「光明池駅」の各駅にて可動式ホーム柵を設置(30年までに泉ケ丘駅から順次設置)する予定であることを踏まえ、各エリアのバリアフリー化を一体的に推進するため、重点整備地区のうち深井地区、泉ヶ丘地区、栂・美木多地区、光明池地区を選定した。これまでの検討委員会での議論に加え、障がい・高齢・子育て等の当事者や鉄道事業者、庁内部局等と深井地区、泉ヶ丘地区、栂・美木多地区、光明池地区においてバリアフリー点検調査(現地点検)を実施し、改定に反映している。

 重点整備地区における整備目標期間は、5年間を基本とし、基本構想に基づき、必要に応じて具体的な整備計画である特定事業計画を策定してバリアフリー化を進める。整備項目は▽鉄道駅舎等=誘導案内情報施設の整備、設備・施設の改良、駅の改良事業(可動式ホーム柵設置)▽建築物等生活関連施設=誘導案内情報施設の整備▽道路等=生活関連経路の改良(誘導・警告ブロックの敷設・改良、段差や横断勾配、舗装等の改善、電柱・柵・車止め等の移設・集約による有効幅員の拡大)。準生活関連経路における対策の検討▽信号・交差点、交通規制=既設信号の改良(主要信号交差点における音響・音声信号化又は改良検討、主要信号交差点における視覚障害者用道路横断帯(エスコートゾーン)の設置検討)。信号機及び横断歩道、一時停止線等の設置検討▽駅前広場=誘導案内情報施設の整備(主要施設案内図の設置・改良、点字・音声誘導設備の設置・改良)―など。

日刊建産速報社

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