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大阪府立金岡高校でアスベスト検出、府教育庁の対応に不備の可能性

【2026年3月29日 堺市】 大阪府立金岡高校(堺市北区)の校舎内において、発がん性が極めて高いとされるアスベスト(石綿)の一種「クロシドライト(青石綿)」が空気中から検出されていたことが、情報公開請求によって判明した。府教育庁による事後の対応において、原因究明や十分な飛散防止策が講じられないまま放置されていた疑いが浮上している。

複数回にわたる石綿の検出

開示された資料によると、同校の特別教室棟4階において、過去数年間にわたり複数回のアスベスト飛散が確認されている。

  • 2022年12月3日: 視聴覚教室内で1リットルあたり0.057本を検出。
  • 2025年11月17日: 廊下において、もっとも発がん性が高いとされるクロシドライトを同0.51本検出。

2025年の測定値(0.51本)は、環境省による全国の住宅地域平均(0.088本)の約5.8倍に相当する数値である。当該校舎の天井裏には、青石綿を10.5%含む吹き付け材が使用されていることが確認されている。

測定手法とばく露の懸念

今回の測定は、窓や扉を閉め切り、人の出入りを制限した状態で行う「静穏測定」によって実施された。専門家は、生徒や職員が活動する通常の環境下では、さらに高濃度の石綿が飛散していた可能性を指摘している。

また、測定は基本的に年1回程度の頻度で行われており、検出された時点以外の期間においても、継続的に石綿が飛散していた可能性を否定できない状況にある。

府教育庁の対応

石綿の検出に対し、大阪府教育庁は以下のような対応を取っている。

  1. 再測定による収束判断: 2025年の検出後、約1週間後に実施された再測定で数値が下限値未満となったことを受け、「問題ない」と判断。
  2. 対策の欠如: 通常推奨される「立入禁止措置」「原因究明」「専門業者による清掃」などの工程を経ずに再測定が行われていた。
  3. 説明の遅延: 本件に関する具体的な原因究明やばく露リスクについての問いに対し、現時点で府教育庁からの正式な回答は得られていない。

アスベストによる健康被害、特に中皮腫などは低濃度のばく露でも発症リスクがあることが知られている。生徒らが日常的に利用する場所での検出を受け、徹底した原因の特定と、吹き付け材の撤去を含む抜本的な対策が求められている。

大阪府立金岡高校で何度もアスベスト飛散 対策講じず放置 生徒ら吸った可能性(ページ2) | アジアプレス・ネットワーク

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