泉南市は大学や民間企業と共同で、市内の海水浴場「タルイサザンビーチ」に打ち上げられたアオサを発酵処理して発生させたメタンガスから化学品を合成する実証実験を始めた。悪臭を放つアオサの処理は大きな課題になっていて、資源としての活用を模索する。
海開きを目前に控えた7月14日、ビーチの波打ち際は漂着した大量のアオサで緑色に染まっていた。放置すると腐敗して悪臭を放ち、海水浴を楽しめないため、市職員ら13人が拾い上げてビニール袋に入れた。
昨季はビーチの開設前にアオサ計2トンを回収して乾燥させた後、泉南清掃工場に運んで焼却していた。だが、アオサは塩分や砂を含んでいて焼却炉の劣化を招く恐れがあるため、開設後はトラクターで連日すくい上げて砂に埋める方法に切り替えた。今季もトラクターを使って埋めている。
この記事へのトラックバックはありません。