農林水産省動物検疫所の関西空港支所が12日、アフリカ豚熱(ASF)や口蹄疫(こうていえき)など家畜の伝染病の国内への侵入を防ぐための広報キャンペーンを実施した。関西空港で利用者らに、生肉のほか、ハムやソーセージなどの肉製品を海外から持ち込まないよう呼びかけた。
国は訪日外国人客の増加を受けて水際対策を強化しており、特に中国や韓国などで広がっているブタやイノシシの致死率が高いASFへの警戒を強めている。
全国で持ち込み禁止品の摘発件数も増えており、農水省によると、2024年には約20万2千件(速報値)となった。
同支所の職員らは観光客らに、啓発用のティッシュを配るなどして注意を呼びかけた。河本俊博次長は「世界で家畜の伝染病が発生している。国内に入れないように、幅広く周知していきたい」と話した。
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