郵便局の窓口で“3日連続”で上限額を引き出していた高齢女性に声をかけ、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、大阪府警貝塚署は12日、郵便局員の女性に感謝状を贈りました。
感謝状を受け取ったのは、貝塚沢郵便局で働く西原舞香さん(29)と木下友莉恵さん(38)で、7月中旬、郵便局の窓口で3日連続で上限額である50万円を引き出していた80代の女性に声をかけ、警察官をかたる特殊詐欺の被害を未然に防いだということです。
女性は詐欺グループからの指示で、郵便局とJAバンクから現金あわせて250万円を引き出し、まとめて支払うために自宅に保管していて、「老人ホームに入るためにお金を用意するよう言われた。怖くて2~3日眠れなかった」と話していたということです。
感謝状を受け取った西原さんは「日頃お客さんの様子を気にかけていたことに意味があった」と話し、木下さんも「これからも局全体で連携してお客さんのお金を守りたい」と語りました。
府警によりますと、大阪府内の2025年1~6月の特殊詐欺の認知件数は1626件(前年同期比333件増)、被害額は49億円を超えているということで、貝塚署の赤澤俊也生活安全課長は、「特殊詐欺の件数は危機的状況にある。警察・金融機関・府民で一体となって特殊詐欺の被害を1件でも減らしたい」と呼びかけました。
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