堺市東区の大津池で、小学6年の才神実歩子さんが続けてきた研究をきっかけに、地域ぐるみの活動が広がっています。清掃やイベント開催を通じ、池は少しずつ人が集う場へと変わりつつあります。
南海初芝駅の西側にある大津池は、面積約7.8ヘクタールを誇る東区最大のため池です。かつては水の汚れや臭いから「おばけ池」と呼ばれることもありました。
才神さんが池に関心を持ったのは小学1年生の頃。通学路にある池が敬遠されている現状を知り、「きれいにして人が集まる場所にしたい」と研究を始めました。小学3年生からは動植物の記録や水質調査を本格化。場所や時期による水の変化も調べ、自由研究としてまとめてきました。
活動の転機となったのは、東区でこども食堂などを運営する団体「みんなの広場気楽」との出会いです。代表の尾張嘉平さんや自治会の協力を得て、清掃活動や池の水を抜いて中に入る体験会などを実施。民間企業の支援も加わり、池のほとりには人工芝やテントが設置されるなど環境整備も進みました。
現在は月2回、子どもたちの居場所づくりの場として活用され、日中には地域住民が立ち寄り交流する姿も見られるといいます。
4月から中学生になる才神さんは、今後もプランクトンの調査を続けながら、同世代に大津池の魅力を伝えていく考えです。「小さい子からお年寄りまで、そして生き物や植物にとっても憩いの場にしたい」と意欲を見せています。
一人の自由研究から始まった取り組みが、地域を巻き込む動きへ。大津池の変化は、子どもの行動力がまちを動かす好例となりそうです。





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