泉州ニュース

堺市が自殺対策を強化、迅速対応目指し相談機関と連携協定(産経新聞)

堺市は5日、NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」(東京都千代田区)と連携協定を締結した。永藤英機市長は「自殺対策の難しさは時代の変化などで複雑化している。命をつなぐことをさらに強化できると考えている」と期待を寄せた。

令和元年における堺市の30代以下の自殺者数は、10万人当たり8・6人だったが、6年は同12・1人に増加した。特に若年層からの相談が増えたという。

協定では、同NPOが実施するSNSなどへの相談のうち、本人の同意を得た案件を堺市の「こころの健康センター」に情報提供。生活苦や健康問題、虐待、いじめなどに関する支援につなげる。

また9月1日から「堺市こども自殺危機対応支援チーム」を設置。市立中学校や高校からの要請に応じて専従コーディネーター(精神保健福祉士)が状況確認し、こころの健康センターや精神科医、弁護士、同NPOなどと対応方法を検討、支援していく。

これまで名古屋市、京都府など38自治体と協定を締結しているという同NPOの清水康之理事長は「われわれだけでは十分な支援ができないこともあるが、行政と連携することで生きる道を選択できるようにしたい。協定があることでスピーディーな対応につながる」と意義を強調した。

産経新聞

関連記事

コメント

PAGE TOP