始業前の小学校で週2回、児童に朝食を無償提供する泉佐野市の「こども朝食堂」が好評だ。市は今秋、取り組みを市内全13校に広げる。利用する児童数は市の想定を超えているといい、担当者は「朝食を習慣化してもらうことで、健康で充実した学校生活をサポートできている」と効果を説明する。【中村宰和】
7月上旬の火曜日、午前7時40分。長南小(同市長滝)の家庭科室に子どもたちが元気良く入ってきた。この日のメニューは夏野菜チキンカレーで、ニンジンやタマネギの他にカボチャ、ピーマン、シメジ、ナス、枝豆、トウモロコシと野菜がたっぷり入る。ミニトマトとバナナもつく。
6年生の男子児童は「友達と一緒に食べるので楽しい」と話した。5年生の女子児童は「エネルギーがわいてくる。自宅で朝ごはんを食べると2時間目の授業が終わる時におなかがへるけれど、朝食堂を利用した日は3時間目まで我慢できる」と笑った。食べ終えると、友達が「完食、完食」と声を掛けた。
この記事へのトラックバックはありません。