堺市堺区の百貨店「高島屋堺店」が、2026年1月7日に最後の営業を終え、61年余りの歴史に幕を下ろした。最終営業日には、午前10時の開店を前に約700人が列を作り、多くの買い物客が閉店を惜しんだ。
店内では「61年の歩み展」が開かれ、開店当初からの歴史を紹介。来店者から寄せられたメッセージも展示され、「長年ありがとうございました」「淋しくなります」といった言葉が並んだ。
高島屋堺店は1964年10月、南海電鉄・堺東駅直結の駅ビル開業と同時にオープンし、長年にわたり堺市中心部の商業拠点として親しまれてきた。1992年2月期には売上高約300億円を記録したが、近年は売り上げがピーク時の3分の1程度まで落ち込み、赤字経営が続いていた。
食品売り場の改装やコスト削減などの経営改善策を講じてきたものの、業績回復の見通しは立たず、建物の賃貸借契約満了に合わせて閉店を決定した。従業員約150人については、他店舗への配置転換などで雇用を維持する方針としている。
並司(なみ・つかさ)店長は取材に対し、「多くのお客さまから感謝の言葉をいただいた。堺の街の高島屋として受け入れていただけたことに心から感謝している」と述べた。
なお、堺店の撤退後、南海電鉄は駅ビルの改装を進め、新たな商業施設「HiViE(ヒビエ)堺東」として開業する予定としているが、具体的なテナント構成は未定だという。



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