岸和田市、屋内プール整備運営基本計画案等近く策定へ
老朽化進む市営プール集約、29年度供用開始目指す
岸和田市は、老朽化が進む市営プールの再編に向け、「屋内プール整備運営基本計画案」および「社会体育施設再編第2期実施計画(市民プール編)案」が政策決定会議で承認され、近く正式に策定する予定だ。全天候型の屋内プールを中央公園内に整備し、2029年度の供用開始を目指す。
市内には市民プール9か所、学校プール3か所、中央公園プールがあり、そのほぼ全てが築40年以上を経過。ろ過設備やプールサイドの劣化など、施設の老朽化が深刻となっている。このため市は2024年2月に屋内プール整備方針を策定し、学校水泳授業は屋内プールの活用と民間委託を併用し、一般利用も屋内プールへ集約。供用開始後は既存の市民プールを順次廃止する方針を示している。
2024年度には基本構想を策定し、現在は阪急コンストラクション・マネジメントと契約し、基本計画および事業者選定に向けたアドバイザリー業務を進めている。今後は2026~27年度に事業者公募・選定、27~28年度に基本・実施設計、28~29年度に建設工事を行う予定だ。
整備される屋内プールは、年間を通じて安定的に利用でき、市民の健康増進や学校水泳授業、レクリエーションの場として活用することを目的とする。バリアフリーやユニバーサルデザインに配慮し、子どもから高齢者まで安心・安全に利用できる施設とするほか、建設費や維持管理コストの抑制、環境配慮にも取り組む「持続可能な施設」を目指す。
主な施設内容は、8レーン程度の25メートルプール、幼児用プール、十分な広さのプールサイド、更衣室やシャワー室、観覧スペース、ジャグジー・採暖室など。延床面積は約2700~2900平方メートルを想定し、工事費は約32億円を見込む。建設候補地は中央公園内の旧フィーエルヤッペン跡地と総合体育館の臨時駐車場を含む約7000平方メートル。
事業方式は、DBO方式、PFI方式(BTO方式)、リース方式、従来方式を比較検討した結果、民間活力の活用効果や財政面で有利とされるDBO方式を前提に進めるとしている。









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