岡山県吉備中央町と農業連携協定を締結
泉大津市は12月17日、岡山県吉備中央町と「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」を目的とした農業連携協定を締結した。都市部で農地をほとんど持たない泉大津市と、県内有数の米どころである吉備中央町が、生産地と消費地として連携を深める。
協定では、①農業を通じた持続可能なまちづくり、②環境保全型農業、③資源循環型農業、④交流・関係人口の創出――の4項目について協力を進める。まずは吉備中央町の高原地帯で生産された米を泉大津市で活用することから始める。
泉大津市は、令和5年3月に策定した「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」に基づき、災害時や物流混乱時にも市民の食を守る体制づくりを進めてきた。吉備中央町は災害リスクが比較的低い地域とされ、将来的には南海トラフ巨大地震などの大規模災害時における食料供給拠点としての役割も期待されている。
一方、吉備中央町では、ふるさと納税制度見直しの影響を受け、主力産品である米の新たな販路確保が課題となっており、今回の協定により安定的な供給先の確保と農家所得の安定につなげたい考えだ。
今後は米以外の農作物での連携や、農業体験などを通じた交流事業にも取り組み、「食と農」を軸とした持続的な関係構築を目指すとしている。










この記事へのコメントはありません。