民間大使プログラム 2025
文化交流を通じて相互理解を深める取り組み、今年も3校で実施
堺市では、関西圏在住のアセアン諸国の留学生を「民間大使」として小学校に招き、文化交流を行う「民間大使プログラム2025」が今年も実施されました。
留学生たちは子どもたちと授業や給食を共にし、母国の文化・言葉・遊びを紹介。国際理解と多文化共生を育む場として好評を集めています。
本年度は インドネシア・ベトナムの留学生計10名 が参加し、市内3校で実施されました。
■ 実施校と内容
【11月19日】賢明学院小学校 × インドネシア
参加民間大使:
・アルギファリ ムハンマド
・イルハムザー
・ム ハイカル アザイム バルラマン
1時間目の校内見学では、日本の学校にない「音楽室」に驚いた様子で、授業へ真剣に取り組む児童の姿にも深い関心を示しました。
6年生の国語・英語の授業に参加したほか、1年生にはインドネシアの観光地や伝統衣装を紹介。竹製楽器「アンクルン」の体験では、児童全員が音を奏で、楽しみながら学ぶ時間となりました。
給食は1年生と一緒にエプロン・三角巾を付けて交流しました。
【11月27日】熊野小学校 × インドネシア
参加民間大使:
・レイナルド ユナント
・ハイルニサ アブドゥル アジズ
朝礼でインドネシアの食文化や言語を紹介した後、校内を見学。インドネシアには家庭科がないことから「家庭科室」は特に興味深い場所だったとのことです。
6年生・5年生・4年生の授業に分かれて参加し、インドネシアの学校制度、就職事情、子ども時代に頑張っていたことなどを紹介。児童からの歌のプレゼントには、民間大使の2人も感動した様子でした。
給食時間は3年生と一緒に給食係を体験し、1年生とは掃除も実施。休み時間には大縄跳びや鬼ごっこで大人気となり、終始交流が深まりました。
【12月5日】黒山小学校 × ベトナム
参加民間大使:
・ラ ティ チン
・グエン ティ オアン
・グエン ティ キム ロアン
1時間目はベトナムの生活や文化を紹介。
2時間目は4年生の書道に参加し、「越南(ベトナム)」などの文字を上手に書き上げました。
続く音楽の授業では、児童による合唱を鑑賞し、民間大使からはベトナムの歌を披露。
さらに学年ごとの授業参加を行い、折り紙、遊び、体育、生活科など多様な交流が展開されました。
給食係の体験や、掃除への参加も行い、最終時間には日本の遊び「だるまさんがころんだ」などで児童と触れ合いました。
■ 民間大使プログラムについて
アセアン留学生を“架け橋”として招き、児童が海外の文化に直接触れられる機会を作る堺市の取り組み。
コロナ禍以降、プログラム内容を調整しながら継続されています。
国際理解の促進だけでなく、留学生自身にとっても日本の学校文化を学ぶ貴重な機会となっています。






