来年の干支(えと)は「午(うま)」。堺市西区の大鳥大社に、馬を描いた大絵馬(幅約1.8メートル、高さ約1.6メートル)が奉納され、拝殿に設置されている。今にも動き出しそうな、草原を駆け抜ける姿が描かれている。
大絵馬奉納は今年で9回目。例年通り、大阪府豊中市の画家の森俊雄さん(54)と翻訳家の道浦綾さん(48)が手がけた。
絵を担当する森さんは、骨格をつくった後に肉付けしていくという描き方で約3カ月で仕上げた。「新しい年を迎えるので、目だけは優しい感じで表現しています」と満足そうだ。
絵馬にはじっくり観察すれば見えてくるいくつかの絵も潜ませている。午の次の「未(ひつじ)」や、「明るい未来を」という気持ちを込めて描いた神話に登場するヤマトタケル。「令和の米騒動」を振り返りつつ、来年の豊作を祈って描かれた稲穂もある。
「勝運」の文字を入れた道浦さんは「絵の雰囲気にあった字体を心がけて書きました」という。
水無瀬忠俊宮司(75)は、「躍動感ある馬をお願いしました。見事に描いてもらったと思っています」と話していた。












